私は5年前まで東京の精神専門の病院で勤務していました。地元である沖縄に戻ることにし、就職活動中に宮里病院に出会いました。宮里病院は講演会なども積極的に行なっており、専門性を高める事ができる事、これまでに経験のない認知症の専門病院でもあったことから職員募集に応募しました。
5年はあっと言う間でした、忙しい日々の中、ご家族や同僚の前向きな姿、時には一緒に悩んで、励ましてくれるそんな温かい気持ちに、助けられながら仕事に取り組んでいます。
宮里病院とは実習でお世話になり、居心地がよくそのまま就職、10年目にして念願の訪問介護の担当になることができました。毎日、北部地域を走り回っています。
「退院してからが勝負!」患者さんにいつもそんな言葉をかけていた私が訪問介護を通してお手伝いできることは沢山ありました。しかし、先輩からの「やりすぎない・・同じ地域に住む一員として、ご本人やご家族がこれからの生活を自分でできるようにするのを手伝うのが仕事」という一言で、訪問介護の歯がゆさ、難しさ、そしてやりがいを感じています。
宮里病院は精神専門の病院として長い歴史がある事から、北部地区精神医療の中心的役割をになっています。そのため、相談室には多種多様いろんな相談が入ります。1件1件いろんなケースがありますが、沖縄という地域性や人間性などを近くで感じる事ができます。沖縄の言葉で”ゆいまーる”(助け合い)という言葉がありますが、僕自身、温かい人柄、地域性に助けられることも多くあります。助け合いの精神、そんなつながりを大切にし、そして感謝をする日々です。