沖縄県名護市にある宮里病院。外来・リハビリ・デイケア・相談室など。

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医療法人タピック宮里病院

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専門外来の紹介

精神疾患

総合失調症とは

統合失調症は、精神科の代表的な病気の一つです。普通、10代後半から30代くらいの方に多く発症します。
症状としてはさまざまなものがありますが、初期の症状として、次のようなものがあります。

「幻聴」…症状は人それぞれですが、例えば、そこにいないはずの人の声が聞こえたり、自分のうわさ話が聞こえたりします。

「妄想」…普通に考えればありえない、おかしな考えを信じこんで、その考えが取り消せないものです。
代表的な妄想に「被害妄想」というものがあります。これは周囲から様々ないじわるや嫌がらせ、攻撃などを受けるというものです。

「思考のまとまりのなさ」…考えや会話が、まとまりなく混乱してしまうことがあります。
このため会話が通じにくいことがあります。

例えば、自分の悪口が聞こえてくる「幻聴」があったり、誰かが自分のことを殺しに来ると信じる「被害妄想」があると、とても落ち着かなく、イライラしたり心配になったりします。人によっては怒りっぽくなったり、自殺したくなるかもしれません。

初期の症状が落ち着いてくると、今度は「陰性症状」といって、やる気がなくなったり、喜怒哀楽といった感情も乏しくなったり、家からあまり出られなくなり、他人との交流を嫌がるようになったりするなどの症状が中心となることがあります。

原因

統合失調症の原因は不明ですが、脳の神経の働きが異常になる病気です。
統合失調症の様々な研究からいろんな学説があります。
もともと脳の神経に問題があった方が、強いストレスなどをきっかけに生じるとする説があり、よく知られています。
また、神経と神経のつながり部分に、ある種の物質が過剰になっているのではないかとする説もあり、治療の上からも有力視されています。

診断

たとえば覚せい剤やお酒の中毒、さまざまな体の病気などで、統合失調症とそっくりな状態をおこすことがあります。
統合失調症は、頭の写真や血液検査などを行って、それらの病気である可能性を除くことで診断されます。

治療法

統合失調症の治療の中心となるのは、お薬です。脳の神経に作用して、神経の働きを正常化させるお薬を用います。
のみぐすりが多いのですが、注射を用いることがあります。とても落ちつかない場合は、入院して治療することもあります。
落ちついてくれば外来で治療できるようになります。

経過も予後も、患者様によってまちまちですが、どの患者様にもほぼ共通しているのは、治療をやめてしまうと再発することです。
治療をつづければ、問題となる症状がかなり長い期間落ち着いていられることが多いです。